フッ素で虫歯予防-札幌市豊平区平岸の歯医者・歯科|南平岸グラーノデンタル|アイビー歯科クリニック

 

医療法人社団博愛会ドクターブログ

札幌市豊平区の歯医者、アイビー歯科クリニックと平岸駅前こまち歯科のドクターによるブログです

フッ素で虫歯予防

こんにちは。歯科医師の西尾です。
今日は虫歯予防に最も効果があるとされている「フッ素」についてです。

 

☆「フッ素」とは?

「フッ素」とは以下の図のように自然界に広く存在する自然のミネラルです。
「フッ素」は特別なものではなく、私たちの身の回りのどこにでもある普通の物質であり、健康な歯や骨のために必要な栄養(ミネラル)の1つなのです。

 

 

☆「フッ素」はう蝕予防になぜ効果があるの?

・酸の産生を抑制
歯磨きで落としきれなかった歯垢(プラーク)が作る虫歯の原因菌の働きを弱め、歯垢(プラーク)が作る酸の量を抑えます。
・再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進させます。
・歯質強化
歯の表面を酸に溶けにくい性質に修復します。
特に乳歯や生えたての歯は軟らかいので、歯質強化に努めましょう。

 

 

☆「フッ素」による予防効果

「フッ化物洗口」という方法を行った佐賀県では以下のような結果が出てます。

 

また、最近法律が改正され、市販の歯磨き粉に含有できるフッ素濃度が変更されました。今までは1000ppmが限度だったですが、1500ppmまで引き上げられました。システマティックレビューによれば1500ppmのう蝕予防効果は1000ppmの場合より約10%高い予防効果があるとされています。

 

☆いつまで「フッ素」を使えばいいの?

ずばり、一生です!!
生え始めの歯に「フッ素」は有効と書きましたが、歯茎が下がることで起こる「根面う蝕」にも有効とされています。「根面う蝕」はゆっくりと進行するため痛みを感じにくく、気付いた時にはかなり虫歯が拡がってしまってることもあります。

 

 

以上、簡単ではありますが、「フッ素」について書きました。
当院でも様々フッ素配合の口腔ケアグッズを準備しています。様々な種類がありますので、気になった方は是非、スタッフまでお声掛け下さい。患者さんに合ったグッズを提案させていただきます。
最後に、、、
小学低学年くらいまで定期的に「フッ素」を塗り続けていたお子さんが、成長するにつれ、色々と忙しくなり来院が途絶える事がよくあります。そして、中学校や高校での歯科検診で虫歯が見つかり、久しぶりに来院されるお子さんが少なくないです。是非、小学高学年、中学生、高校生になっても「フッ素」を使った定期的なメンテナンスを続けていきましょう!!

お久しぶりです

いつも楽しみにドクターブログを見ていただいてる皆様、何カ月か更新が滞ってしまい申し訳ありません。
5月に大岡先生が自身の開業のため退職をしまして、新体制が整うまでこちらの更新に手が回らなかった次第です。

 

4月から新しく勤務を開始した西尾先生、矯正の生野先生、院長と順番に10月からまた2カ月おきを目安に歯科に関することを発信していきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします!

初めまして。

2018年4月に入社しました、歯科医師の西尾優紀と申します。
歯科医療は日進月歩です。常に勉強し、患者さんに還元できるように努力してまいります。
宜しくお願い致します。

 

簡単に自己紹介をさせていただきます。
山口県出身で、中学、高校は広島の学校に通っていました。
北海道大学歯学部を卒業し、今年で北海道8年目です。
趣味は、
・ドライブ☆愛車はNDロードスターです!
・旅行&温泉☆北海道に来て温泉の素晴らしさを知りました!
・ゴルフ、スキー、スカッシュ☆体型に見合わず意外と運動好きです!
・食べ歩き☆豊平区周辺の美味しいお店を開拓中です!
・野球観戦☆広島カープファンです!
などです。休みの日はアクティブに過ごしています。

 

趣味の一つであるカープについて書きたいと思います。
僕の家族がカープファンだったこともあり、広島市民球場時代からカープファンです。
2016年カープVS日ハムの日本シリーズは一生忘れることがないと思います。
25年ぶりの優勝を果たしたカープ。
第1戦で大谷を攻略し、第2戦も勝利。2連勝し、札幌ドームへ!
僕は第4戦のチケットを購入しており、緒方監督の胴上げが札幌ドームで見られると思っていました、、、悪夢の始まりでした。
第3戦大谷のサヨナラタイムリー。
第4戦レアードの2ラン。
第5戦西川のサヨナラ満塁本塁打。
最悪なムードのまま、広島へ。
第6戦レアードの満塁本塁打。
2連勝からの4連敗。誰がこんな劇的な展開を予想できたことでしょうか!?
そして、2017年は横浜に下剋上を果たされ、日本シリーズにも出場できず。
今シーズンは3度目の正直ということで、是非、日本一になって欲しいです!!
カープファンの方がいらっしゃいましたら、お声掛け下さい。
カープトークしましょう!!

 

※写真は昨シーズンの札幌ドームでの交流戦時のものです。

 

ミュータンス菌(虫歯菌)の母子感染

こんにちは、最近自分の筋肉との会話が楽しくなってきた副院長の大岡です。
もちろん、愛する妻との会話がいちばんです。そんな夫婦にこの冬、第二子が誕生しました。
私は歯科医師として「この子の歯は絶対にむし歯にしないぞ」と生まれる前から意気込んでいました。
そうなんです、実はむし歯予防はその子が生まれる前、妊娠期間から既に始まっているのです。

 

 

むし歯の主な原因となるミュータンス菌は、親などの口の中から唾液を通して赤ちゃんに感染すると言われます。
感染源となる親の口の中のミュータンス菌の数が多いと、赤ちゃんへの感染の機会を増やすことになりますが、妊娠中に親の口の中の環境を良くし、ミュータンス菌の数を減らしておけば、赤ちゃんへの感染の機会を減らしたり、遅らせることができます。

 

 

そして子供のころのむし歯予防がとても大事になってきます。
永久歯が全部生えそろう目安は12~13歳頃です。生えたての歯はまだ柔らかく、歯の根も完成していないため、15歳くらいまでは特に注意が必要です。
本人がしっかりした歯磨きを習得するまでは、仕上げ磨きも大切です。
また、スウェーデンでの調査によると、『2歳までにミュータンス菌に感染していない子どもは、4歳時のむし歯の数が0.3本。2歳までにミュータンス菌の感染が確認された子どもは4歳時のむし歯の数が5本になる』という研究もあります。1.5歳から2.5歳の菌が移り住み易い時期に、母親の口の中をきれいにしておくことも、子どもの頃のむし歯予防では大切です。

 

 

ということで今回は妊娠期から始めるミュータンス菌の母子感染予防についてのお話でした。
少しややこしかったかもしれません。ただでさえ妊娠、出産、育児で目が回りそうなのもわかります。
でもむし歯になってしまうともっと大変です。
私は歯科医師です。正直最愛の息子の歯は削りたくはありません。
どんな最新技術の歯の治療もどんなに高価な歯の治療も健康な歯にはかないませんから。
もっとわかりやすく、もっと詳しく知りたい方はぜひともお近くの歯医者さんにご相談してみてください。もちろんアイビー歯科クリニックもいつでもお待ちしております。