睡眠時無呼吸症候群(SAS)-札幌市豊平区平岸の歯医者・歯科|アイビー歯科クリニック|南平岸グラーノデンタル|

 

医療法人社団博愛会ドクターブログ

札幌市豊平区の歯医者、アイビー歯科クリニックと平岸駅前こまち歯科のドクターによるブログです

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

皆さんこんにちは、芋焼酎にとりつかれた男、院長の今井です。

私はよく寝る前に晩酌をするのですが、特に深酒をしたときはひどく、いびきをかきます。いびきは空気の通り道である気道が狭くなることで発生します。

わたしは肥満ではありませんが(多少ポッチャリですが)、下あごが小さく舌が落ち込んで気道が狭くなりやすいのが主な原因と考えています。特にお酒を飲み過ごすと筋肉も弛緩して舌が気道をふさぎやすく時には呼吸が苦しくなり目が覚めることもあります。

 

 

皆さんはどうでしょうか?効果的な睡眠をとるにはいびきは少ないほうがいいと思います、でもお酒はやめられないし・・・・今回はSASの治療法に関してお話をしたいと思います。

 

・自分の睡眠時の呼吸を知ろう、SASの重症度
AHI(無呼吸低呼吸指数)という、1時間のうちに10秒以上無呼吸のような症状がみられるのが何回あるかで重症度が分類されます。AHIが30以上(1時間に約5分以上無呼吸)だと重症でCPAP治療が第一選択とされます。

 

 

AHIは病院で検査をうけて診断されます、しかし、睡眠ラボというアプリで自分の睡眠時の状態をある程度知ることができます、すぐ病院に行けない人はまずこのアプリを試してみるのもいいかもしれません。(でも少しでも心配を感じたら早めの受診をお願いします。)

 

・歯科医院で対応できるマウスピース治療法
AHIが5~20くらいの人やCPAPが苦しくてつけられない場合に対象となります。マウスピースをつけることで下顎が前に出て気道が広がり空気が通りやすくなります。2回の通院で作成可能です、医師の診断書が必要となっております。

 

 

その他SASの治療法としては、行動的介入法(仰向けで寝ると気道が閉鎖されやすいのでリュックを背負っ横向きで寝やすいようにするなど)、手術療法(余分な組織を切除して気道を確保)」などがあります、手術は痛くてしばらく食事をとるのが大変です。

 

SASは高血圧や心疾患、糖尿病など多くの合併症をともなう危険性があります、また、居眠り運転や突然死を招く事もあり社会問題化されています。快適な睡眠をとることができるように当院が少しでもお手伝いできれば幸いです。私も自分を実験台にして色々試してきました。きっとお困りの皆さんのお役にたてるのではないかと思っております。

 

20年間の喫煙

大岡です。先日私事ではありますが誕生日を迎えました。
何歳になったかは秘密です。

 

年々1年が早く感じるように、また年を取ることが喜べなくなっています。
そんなことを思いながらも今回無事に二回目の成人式を迎えた私はこの節目を機会に20年間吸い続けた煙草をやめようと思いました。

 

今まで「やめなければ。」と思いながらもなかなか勇気が出なかった禁煙です。最近よく耳にする禁煙外来に駆け込み、今現在治療中(禁煙中)です。

 

体にとって「百害あって・・・」などとよく聞きます。禁煙外来の先生も色々と優しく教えてくださいます。もちろん歯科領域(特に歯周病)においても喫煙は有害となります。

 

 

タバコを吸っている方、気付いていない間に歯周病が進んでいるかもしれません。私も煙草を吸い続けていました。偉そうなことは言えません。でも気持ちはわかります。

 

もしこのブログを読んで少しでも気になるのならいつでもご相談してください。

11年担当した1歳6ヶ月検診

こんにちは、最近休肝日を週1日から週2日に増やした今井です。毎日のように芋焼酎で晩酌していたのですが、このままでは間違いなくメタボリックシンドロームにまっしぐらなのでジムに通い生活習慣を改めることにしました。

 

実は私は11年間豊平区役所で、1歳6ヶ月検診を担当させていただきました。大人しく口の中をみせてくれるお子さんはかなり少なく、泣いたり暴れたるのは当たり前、体を抑えたり(結構力入ります)、アンパンマンのおもちゃでなだめたり、1日50人くらい診察したら結構ヘトヘトになります。

 

10年くらい前と比べて1歳6ヶ月の子供でも歯科医院でフッ素塗布をしている割合がとても増えてきています。歯の予防の意識が高まっているのでしょう、上下の前歯が8本くらい生えてきたらフッ素塗布に行ってもいい時期だと思います、また、かかりつけの歯科医院があると、万が一怪我などで歯に外傷ができたときなど緊急時にスムーズに受診できるメリットもあります。

 

1歳6ヶ月 検診では、ウチの子歯磨きを嫌がるのですがどうしたらいいでしょうか?と保護者に聞かれることがとてもよくあります。でも、上手に磨ける良い方法はなんてなかなかありません。また、歯磨きを頑張れば虫歯が予防できるかというとそうでもありません。

 

もちろん歯磨きは大事ですが幼い子供の歯をキレイに完璧にみがくことはとても困難です。(嫌がっても習慣づけることが大事です、上手にできなくても時間を決めて毎日やりましょう、いつか必ず出来るようになります)

 

その代わり食生活を含めた規則正しい生活習慣を身につけることの方が虫歯予防に非常に効果的だと思います。

 

その他、甘いオヤツや飲み物の量や回数を増やさない、大人と同じような砂糖分の多い物は歯にべっとりつき易いので歯ブラシが上手く出来ないときは特に控える、食器は大人と分けて唾液が移らないようなする、卒乳は1歳くらいを目安にする(もちろんお子さんの成長にあわせて)、レノビーゴなど家庭用のフッ素を使用する、歯ブラシの仕上げにフロスを使う、歯科医院に定期検診に行くなど、細かく言えば注意しなくてはならないことは沢山あるかもしれません。

 

すべてを完璧にするのは難しいけど、出来ることを継続して続けることが大切だと思います。

 

虫歯菌は子供の時に活発に働く傾向があるので、永久歯が生え揃うくらいまで虫歯を抑えられると大人になった時に虫歯とは無縁の人生を過ごせる可能性がでてきます。それはお子さんにどんな物にも代えがたい最高のプレゼントとなるでしょう、ですから予防歯科はやる価値は大いにあるのです。是非みんなで一緒に頑張りましょう。

 

最後に、長い間微力ながら行政のお手伝いをさせていただき貴重な体験ができたことにとても感謝しています。実に多くの人々と様々な職種の方々の努力で日本の子供達の高い健康の水準が保たれてらいることに感激いたしました。

 

専門チーム医療について

チーム医療は、歯科医師と歯科衛生士、トリートメントコーディネーター、受付、歯科技工士などの他の医療スタッフ(コ・メディカル)が互いの専門性を尊重し、最大限の能力を引き出し合うことによって最善の治療を行う医療現場の取り組みです。

医療スタッフ全員がひとつのチームのように結束して治療にあたる形態から、チーム医療と呼ばれるようになりました。チーム医療におけるチームリーダーはもちろん歯科医師ですが、それぞれの専門分野では各スタッフが歯科医師と対等な立場で所見を述べ、コミュニケーションを密にすることにより、患者にとって最も効果的な治療法や方針が検討されていきます。

チーム医療では、あなたとご家族もチームのメンバーです。治療や療養に関する質問や悩みの相談、希望などをメディカルスタッフに伝えてください。

歯科医師:歯の治療、保健指導、健康管理などをします。治療については、むし歯の処置や入れ歯・詰め物・冠・差し歯などの製作と装着、歯並びの矯正、抜歯やインプラントなどの外科的治療に加えて口腔領域の良・悪性腫瘍も対象となります。

 

☆矯正専門医:歯科矯正治療のスペシャリスト

 

☆歯科衛生士:患者様のお口をクリーニングし、予防処置を行う。
また、歯科医師の指示に従って治療の補助も担当する。

 

☆トリートメントコーディネーター:治療者と患者の間に立ち、双方にとって満足のいく治療を進めるための調整役を行う。高度なコミュニケーション能力で、時には支払いについてのファイナンス計画まで立てる。

 

☆受付:患者さんの保険証を預かり内容を確認、患者さんに診察券を発行し、患者さんの具合が悪そうな時には臨機応変に対応、患者さんが払う診療費を計算・請求する。

 

歯科医院の滅菌と消毒について

滅菌とは、病原体、非病原体にかかわらず、すべての微生物を死滅させることを意味します。
歯科で使用する物を滅菌する場合は高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)を使用することが多く、切削機械のタービンを始め、ピンセット、ミラー、短針などの基本セット、外科やインプラントに使用する器具には必須です、当院では最高の滅菌が出来るクラスBのオートクレーブを導入しています。

 

クラスB滅菌器。世界最高水準の滅菌器です。

 

それに対して消毒は、病原性微生物を死滅させ、感染の危険性をなくすことを意味します。アルコール消毒など薬液など使用する方法で、洗ったり拭いたりして行うことがあります。術者の手や診療台など滅菌できないところが対象となります。

 

もちろん滅菌することができなく、かといって消毒では不安な所は廃棄して患者さん一人一人に新しい物を提供しています。術者のグローブ、注射針やメス、エプロンや紙コップ等たくさんあります。当院では診療台やライトの持ち手などに被せているビニールカバーなども患者さんごとに毎回取り替えています。

 

患者さんごとにかえてるビニールシートです。
部位によって何種類かあります。

 

患者さんやスタッフなど多くの人が行き交う歯科医院において、滅菌と消毒のレベルを高く維持することは治療を成功させる意味でもとても大切なことです。歯科医院では見えないところでも、人件費や材料代、機械代などコストがかかります、すべては患者さんに良質な医療を提供するために、これからもケチケチせず大いに頑張って行きます。