2017年10月:医療法人社団博愛会ドクターブログ

 

医療法人社団博愛会ドクターブログ

札幌市豊平区の歯医者、アイビー歯科クリニックと平岸駅前こまち歯科のドクターによるブログです

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

皆さんこんにちは、芋焼酎にとりつかれた男、院長の今井です。

私はよく寝る前に晩酌をするのですが、特に深酒をしたときはひどく、いびきをかきます。いびきは空気の通り道である気道が狭くなることで発生します。

わたしは肥満ではありませんが(多少ポッチャリですが)、下あごが小さく舌が落ち込んで気道が狭くなりやすいのが主な原因と考えています。特にお酒を飲み過ごすと筋肉も弛緩して舌が気道をふさぎやすく時には呼吸が苦しくなり目が覚めることもあります。

 

 

皆さんはどうでしょうか?効果的な睡眠をとるにはいびきは少ないほうがいいと思います、でもお酒はやめられないし・・・・今回はSASの治療法に関してお話をしたいと思います。

 

・自分の睡眠時の呼吸を知ろう、SASの重症度
AHI(無呼吸低呼吸指数)という、1時間のうちに10秒以上無呼吸のような症状がみられるのが何回あるかで重症度が分類されます。AHIが30以上(1時間に約5分以上無呼吸)だと重症でCPAP治療が第一選択とされます。

 

 

AHIは病院で検査をうけて診断されます、しかし、睡眠ラボというアプリで自分の睡眠時の状態をある程度知ることができます、すぐ病院に行けない人はまずこのアプリを試してみるのもいいかもしれません。(でも少しでも心配を感じたら早めの受診をお願いします。)

 

・歯科医院で対応できるマウスピース治療法
AHIが5~20くらいの人やCPAPが苦しくてつけられない場合に対象となります。マウスピースをつけることで下顎が前に出て気道が広がり空気が通りやすくなります。2回の通院で作成可能です、医師の診断書が必要となっております。

 

 

その他SASの治療法としては、行動的介入法(仰向けで寝ると気道が閉鎖されやすいのでリュックを背負っ横向きで寝やすいようにするなど)、手術療法(余分な組織を切除して気道を確保)」などがあります、手術は痛くてしばらく食事をとるのが大変です。

 

SASは高血圧や心疾患、糖尿病など多くの合併症をともなう危険性があります、また、居眠り運転や突然死を招く事もあり社会問題化されています。快適な睡眠をとることができるように当院が少しでもお手伝いできれば幸いです。私も自分を実験台にして色々試してきました。きっとお困りの皆さんのお役にたてるのではないかと思っております。