2025/08/01
こんにちは。
矯正担当の生野です。
1学期も終わり、ようやく夏休みになりましたね。
エアコンのない学校ではたぶん7月最終週は
もう授業どころではありませんでしたね、汗
夏バテしないようになんとか熱い夏を乗り切りましょう。
今回のテーマは1学期にあった学校歯科検診についてです。
札幌市の小学校の場合、
「黄色い紙」
矯正治療中のお子さんも、もらってきてしまうことも多いのですが
診断基準は学校歯科医の先生によってそれぞれなのだと思って
今までいたのですが(そしてそれはその通りだと思うのですが…)
調べてみると「学校歯科健康診断の基準」
というものが存在しました。
<参考>学校歯科健康診断の基準(咬合判定2)
① 下顎前突:前歯部2歯以上の逆被蓋
② 上顎前突:オーバージェット 7~8 mm 以上
(通常のデンタルミラーの直径の 1/3 以上)
③ 叢生:隣接歯が互いの歯冠幅径の 1/4 以上重なりあっているもの
④ 正中離開:上顎中切歯間の空隙が 6 mm 以上
(通常デンタルミラーのホルダーの太さ以上)
⑤ 開咬:上下顎前歯間に垂直的に 6 mm 以上の空隙があるもの
(通常デンタルミラーのホルダーの太さ以上)
⑥ その他
②④⑤はそんなに該当者は多くないと思いますが(
①③に該当する子はそれなりにいそうな感じがします。
ただし、前述の通り、
気になることがあれば、
例えば、
2025/07/03
こんにちは。理事長の今井です。
今回は狭心症と心筋梗塞の既往のある患者様の歯科治療についてお話ししたいと思います
。
当院は北海道大学病院から口腔外科専門医・指導医のO先生にきて頂き、狭心症と心筋梗
塞の既往のある患者様の口腔外科治療も可能です。ご相談ください。
安心かつ安全にいろいろな口腔外科治療をしております。ご安心ください
!!
(1)精神的ストレスの軽減
①患者に対する心理的アプローチ
ラポールの形成が重要。
スタッフは患者に対して、優しく、丁寧に対応するのが良い。
スタッフの言葉や態度、患者個々人のレベルに合わせたわかりやすい説明、過去の深いな
治療経験から来る偏見に十分に対応する必要。
落ち着いた空間にする、室内BGMをながす、風景画や静物画を置くことも良い。
②薬物による精神鎮静法
鎮痛薬の投与により、精神的ストレスが緩和されるので、内因性カテコラミンの分泌が抑
制されて心臓の仕事量の増加が防げるようになる。
a.鎮静薬の経口投与:BZ系抗不安薬を治療前日の就寝前と、治療の1時間前に服用。
b. 笑気吸入鎮静法
c. 静脈内鎮静法
鎮静薬を静脈内に注入することにより鎮静効果を得る方法です。ただし、呼吸抑制・意識
消失・気道閉塞が起こりやすい欠点。特に、高齢者に対して適用する場合には全身管理に
関する専門的知識が必要不可欠。
(2)確実な局所麻酔効果
治療中の痛みは、胸痛発作のリスクファクター。
注射刺入時の疼痛に関しては表面麻酔の施行や、細い針の使用によって軽減できる。
注射中にはゆっくり注入することにより痛みの軽減が可能。
適切な部位に、十分量を投与すれば確実な麻酔効果が得られる。
ただし、局所麻酔にはアドレナリンを含有する者があり、投与量が多いと、心拍数や血圧
上昇などをきたし、心筋酸素消費量が増大して、心筋梗塞の発症の可能性をあげることに
なる。
(3)胸痛発作時の救急処置
直ちに歯科治療を中止する。
①デンタルチェアーの背板を挙上させて座位・半座位にする
②酸素吸入(5L/分)を行い、
③内科主治医から処方されている発作止めの硝酸薬などを服用させる
通常量を、通常通りに使用しても回復しない場合は重篤な狭心症発作が発生したか、
急性冠症候群の可能性がある
④ニトログリセリンスプレーは噴霧後1〜2分後にすれば治まる。
⑤内科主治医に連絡し、病院へと搬送する6)実際の歯科治療の方法
(4)実際の歯科治療の方法
当日は処方されている内服薬を通常通り内服させる
緊急薬のニトログリセリンスプレーなどを持参していることを確認する
自動血圧計を使用して血圧・脈拍・SpO₂・心電図をモニタリングを開始する
精神鎮静法などにより精神的ストレスを軽減させる
局所麻酔薬の種類と投与量を考慮する
麻酔時の苦痛の軽減に努める
モニタリングにより治療の継続・中止を判断しながら治療を行います。
2025/06/25
こんにちは。アイビー歯科クリニック歯科医師の原田です。
クリーニングは歯石・
2025/05/01
こんにちは。小児歯科を担当しています、歯科医師の那須結菜です。
近年、子どものむし歯は「二極化」が進んでいると言われています。定期的に歯科を受診し、むし歯がまったくない状態を維持している子どもがいる一方で、多数のむし歯を抱える子どもも少なくありません。
むし歯は単に歯の問題にとどまらず、子どもの口腔機能の発達にも関わってきます。特に成長期の子どもにとって、食事を通じた「噛む」動作は、あごの発育や舌・口唇の協調運動、さらには発音機能の獲得にも重要です。しかし、むし歯による痛みや不快感があると、十分に噛めなくなり、結果として咀嚼機能やその他の口腔機能の発達が妨げられる可能性もあります。
むし歯を予防するためには、まず甘味の摂取を適切にコントロールすることが大切です。砂糖を含むお菓子や飲み物を頻繁にとる習慣があると、酸に強いむし歯菌が増えやすくなり、むし歯になりやすいお口の環境がつくられてしまう可能性が高いです。間食の回数や時間帯もむし歯リスクに関係してくるため、内容だけでなく摂り方にも注意が必要です。
さらに、フッ化物の適切な使用もむし歯予防に非常に有効です。フッ化物には歯の再石灰化を促す働きがあり、初期のむし歯を修復する力があります。フッ化物配合の歯みがき粉を1日2回使い、うがいを少なめにしてフッ素をお口に残すことは、おうちでできる大切なむし歯予防のひとつです。
子どもたちが将来にわたって健康な歯と口を保てるようにするためには、むし歯の予防と同時に、「しっかり噛んで食べられる口」を育てる視点も欠かせません。日々の生活の中で、小さな積み重ねが大きな成果につながります。お子さまの健やかな成長のために、日々のケアを見直すきっかけになれば幸いです。
2025/04/09